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令和6年3月22日 症例発表会

本日3月22日に、医療法人社団自靖会「第17回 症例発表会」が開催されました。

毎年年度末に開催されている症例発表会ですが、今年は「介護老人保健施設めぐみ」を会場として、数年ぶりに対面形式で行われました。
同法人の他事業所からも様々な素晴らしい症例発表があり、大変有意義な発表会となりました。

「ヴィラドゥのぞみ」では、『ヴィラドゥのぞみ看取りケアの現状と改善に向けて』という、お看取りに関する発表を行わせていただきました。

当施設が開設してから約3年が経ち、その間に27名のご入居者様がご逝去されました。
内17名が施設内でご逝去されており、その中の10名の方の看取りケアを実際に経験しました。
昨年は、中長期的な看取りケアを施設として初めて経験し、改めて様々な課題も浮き彫りとなりました。

看取りのイメージを聞いた時に、「怖い」などの感情を持たれる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

実際に看取りについて職員に実施したアンケート結果では、勤務歴1〜5年の若年層職員からは、知識技術不足による不安を多く抱えていることが明らかとなりました。

今回の症例発表を通して、「ヴィラドゥのぞみ」に所属する全ての職員が、ご入居者様とそのご家族様の思いを汲み取り応えていけることを今後の目標とし、技術面や倫理的な指導と、その指導体制を確立することが必要であるとわかりました。

今後は施設長を中心に、作業的なケアでは無く、その方が昔好きだったものをアセスメントして、最期を迎える時に安心して旅立っていただけるように、「自分だったら人生の最期にどんなことがして欲しいか」を考える倫理観や死生観についての研修を実施する予定です。

医療法人社団自靖会の施設として、これからも看取りへの意識を高く持ち、終末期のご入居者様やご家族様を支えていきたいと思います。

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