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令和6年3月15日 深夜の来訪者

「ヴィラドゥのぞみ」における夜勤者の勤務時間は、16時半から翌日の朝9時半まで、休憩時間は2時間となっております。
今回は、先日の夜勤中に起きた珍しい出来事をお話させていただきます。

職員が夜勤の休憩時間に休んでいますと、館内に突然「ピンポーン」と、インターフォンの音が鳴り響きました。

時刻は深夜3時半。
報告に来た職員と2人でおっかなびっくり玄関の様子を確認すると、そこにはフードを被った大柄の男性の姿が!?

一瞬不審者かとドキドキしましたが、よくよくお話を聞いてみると、

「たまたま近くを通りかかったら、すぐ目の前の道路でお爺さんが寒さでうずくまっていたので、これから家まで送り届けたいから、こちらで車椅子を貸してくれませんか?」
と、ご近所様からのヘルプ要請でした。

向かいの道路を確認すると、そこには確かに90歳位の杖のお爺さんが、横断歩道そばに座り込まれていました。
「コンビニに行った帰りに足が動かなくなった。」と、お爺さん。

骨折など怪我は無く、意思疎通も可能でしたが、どうやら寒さと疲労で動けなくなってしまわれたご様子でした。
1人暮らしをされている為、家族もいないとのことでした。

来訪者の方は、深夜ラーメンを食べに出かけた帰りに、お爺さんを発見されたそうです。
目の前の建物が老人ホームというのを以前からご存じだったとのことで、助けを求めに来られたのでした。
不審者ではなくて、ほっと一安心...!

優しいご近所様と一緒に、お爺さんを車椅子ですぐ近くのご自宅まで送らせていただきました。
「いやぁ、参ったよ。助けてくれて本当にありがとう!」
無事に家に着いて元気を取り戻すお爺さん。
思いがけない出来事に、忘れられない夜となりました。
地域の方のお役に立てたならば幸いです。

福祉に携わる人間として、また自靖会の職員として、これからも自分のできる範囲で地域貢献にも努めていきたいと思います。
とはいえ、深夜のインターフォンは心臓に悪いので、平和な夜を毎日祈っております?

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